
1年やってみて、男性の高音歌唱はたぶん誰でもできると思った
カラオケ未経験からスタートして、地を這うような地声で男性曲すらオクターブ下で歌うのが精いっぱい、音域も狭ければ、息も続かない…そんな自分でも、独学で1年程度で女性曲を歌うレベルにまでは到達できました。3年目に突入した現在は、~hiFあたりまでの音域はかなり強く発声できるようになり、~hihiAあたりまでは歌に組み込めるようになってきました。
個人差はあるでしょうけれども、大抵の方は練習次第で できるようになると思います。よく、高音発声・ミックスボイス習得などは持って生まれた才能だとか、体格によって一部の人間にしかできないという話は、完全に嘘だと実感しました。
やっぱり、キーとなるのは裏声なので、裏声が出せないという方は、まずはそこからの練習になるので、「裏声で歌い続けることが高音の練習方法だ」という説もあながち間違いではないのかもしれません。(ただ、裏声での歌唱は超絶きもち悪い声だから、なかなか人前では披露しにくいとは思います…。)
結局は、裏声さえ出るなら、最終的には裏声を加工して俗にいう「ミックスボイス」とやらにして歌う事が可能で、この「ミックス」というものは、未体験・未習得の方からすると都市伝説のように見えるらしく、「ミックスボイスは存在しない」という解説サイトやQ&Aでの回答も多く見かけます。
このミックスボイスは、自分も当初は「それさえ会得すれば高音が出せる」「高音発声のための手段」のようなイメージだったのですが、まったくもってそういう類のものではありませんでした。
なんとなくですが、感覚で… 喉の後ろ側から後頭部にかけて、いくつかのパーツの操作が意識的に自在にできるようになったら、自然とそうなるというか、喉の可動域を拡張し続けて高音発声ができるようになった時点で、結果的にそれがミックスボイスと呼ばれるものになっていた。というような…そんな感触です。
私自身も、練習し始めての半年間近くは、この部位が動くことすら知りません(動かせません)でした。現時点で動かせる喉の可動域からいくと、当初の自分は20%程度しか喉をつかえてなかったなぁという印象です。
この喉の各部の操作は、一切使ってこなかった筋肉を動かすので、コツを掴むまでが結構難しいです。これは運動全般に通じるところがありますが…。「誰でも」は言い過ぎですが、ほとんどの方は練習さえすればできるはずです。
きっと、ここを読まれる方は、それなりに練習して行き詰まっている方でしょうから、なるべくお役に立てるような情報を載せていけたらなと思っています。ぜひ練習を諦めず続けて頂けるといいなと思います。
逃げ続けた社内のカラオケ 練習をするきっかけ

私、カラオケは本当に、本当に苦手でした。
歌なんて歌えなかったので誰ともカラオケへは行かないし、もちろん練習する気も無いので一人でも行かない。他人の前で歌うなんて何が楽しいのか意味不明でした。音楽に興味もないから、他人の歌を聴くのも不愉快です。でも、一時は練習しようと自分の声を録音してみた事もあるんです。気持ち悪かったです。10分でやめました。「二度と人前で歌うべきではない」と思ったのはここからかもしれません。
とはいえ、職場ではカラオケに行くしかない"事故"も起こります。「カラオケでは歌わない人」というのを定着させるために、「歌を知らないから」とか、進められそうな雰囲気を察したらトイレに行くとか、酔って身動きできない雰囲気出すとか、風邪ですと言い張るとか。結構うまい事逃げ続けてきましたが、やはり歌わざるをえない"大事故"に遭遇することもあります。
それは、突然やってきた社長や部長などを交えた取引先との忘年会後のカラオケでした。曲を知らないけど一生懸命歌いましたというキャラでやり過ごしましたが、毎年これでは恥ずかしくなってきました。
「やろう。カラオケ練習」
前振り長くてすみません。そんな経緯で練習スタートです。
基本はYoutubeのボイトレ動画です。WEBページと知恵袋Q&Aもいくつか参照しました。一貫して行ったのは、1人でカラオケに行く事と、すべてiPhoneのボイスメモで録音したこと。
半年ぐらいはマイク音量はオフにして歌いました。外に漏れ聞こえたら恥ずかしかったから。
何の役に立つのか意味不明だったので、リップロールなどの「発声練習」と呼ばれる手法は一切やりませんでした。
録音はやって大正解でした。反省と次回の改善方法が都度出てきます。。
家に帰ったら録音したものをずっと聞きます。耳が慣れるまで聞くとなぜか次回、音程が合うようになったり。変な部分に気付けたりと良い事尽くめです。
自分は今でも、カラオケ初回からの録音は全て残ってます。(ちなみにiPhone内でのデータ量は全部で120GB超ぐらい…)
カラオケ練習といえば、歌手の原曲を聴きこんで真似をする方が一般的なイメージですが、実際は初歩のレベルでは音域不足でどちらにしても全然合いませんので、歌手に合わせるだけ無駄な気がします。自分の気持ち悪い声を聴いて慣れる方が、次回の改善点が浮かびやすいです。
独学で1年練習した結果…現状、HiG(高いソ)までの女性曲で、小さめの声でも声質をあまり変えずにスムーズに上げ下げできるようになりました。
音程も悪いし歌も下手だけど、DAMの採点DX-Gでも、最近はやっと85~88点ぐらいにはなってきました。今だ練習は高音域に全振りで、音程やリズムの練習はしておらず、歌手の原曲をあまり聞かないため、本当に細かな音程の狂いは一向に治りません…。
ゼロから始めたカラオケ スタート~1か月目
チェストボイスや、声帯閉鎖のあたりは理解できましたが、ミックスなんちゃらとか、なんとか共鳴やら、その他の動画で言っている事、ほとんど理解できませんでした。
無自覚な1オクターブ下(オク下)での歌唱か、ちゃんと高音域が出せているのか、判定するにはカラオケ店にてDAMの採点を利用するのがベストです。
これこれ。高音部が赤色表示だと、オクターブ下で歌ってしまって高音が出てないと判断できます。
この頃、参考にしたYoutube
赤羽皇平 VOICE TV - YouTube
IKKI式ボイトレ
Youtubeのボイトレ動画は、このお二方の動画のみで充分だと思います。
今見返しても内容がとても的を得ていて、歌に関する知識を持ってなくても解りやすい。
そこそこ声が出るようになってくると、
楽な発声製造工場【Wonka】
Wonkaさんの言っている事が解るようになり、参考になります。
何度もどん詰まりの状況でヒントをもらいました。
今はもっとたくさんの動画が出てますね。あまり見てないけれども、情報や選択肢が多くなってて良い時代になったなと思います。
ゼロから始めたカラオケ 2か月目~3か月目
この頃、よく間違えてカラオケ部屋のドアを開けられることが多かったです。
「みんな部屋を間違えるんだなぁ」ぐらいに思ってましたが、この時期以降は、一度も間違えて開けられた事がないので、当時はあまりに気持ち悪い声が通路に漏れ聞こえてしまっていて、どんな変人が歌っているのか、興味半分で開けられてたのだと思います…。
ゼロから始めたカラオケ 3か月目~5か月目
ただ、今思えば「高めのキンキン裏声で、超絶きもち悪く歌える」というだけでした。でも、とりあえず今まで全く歌えなかった女性曲が歌えるので、ヒトカラがとっても楽しくなってきた頃でした。
ヘッドボイスは高い声が出せる割には、喉に負担すが少なくて重宝します。
この頃から、フリータイムで昼から夕方まで高い声で歌い続けても喉を傷めにくくなりました。
ゼロから始めたカラオケ 5か月目~6か月目

きもち悪くてとても強い声です。でも、当時、「これだ!これがミックスボイスだ」と思ってました。
ミックスボイスは「人によって、きもち悪い声にもなる」のだろう。これはもう仕方ない。と考えてました。
ヒトカラで練習している人の中に、マイク全開でこの声を使って歌唱している人を比較的多く見かけます。
この辺りまで来ると、高音域の発声に自信が付くのかもしれません。
この領域は、純粋な裏声である「ファルセット」と、頭頂部に響かせて強い高音を出す裏声「ヘッドボイス」に加えて、喉さえ開けられれば結構簡単にこの段階には到達するのですが、この状態から、次のステップへ移るのが異常に難しかったです。
もう絶対、この「気持ち悪さ」は治らない…と思うほど、この期間が一番長かった覚えがあります。
それと、ずっとマイク無しでやってきたため、マイクを使うと音程が大きくずれるという問題にもあたりました。恥ずかしながら少し自信もついてきたので、自分も半年経ったあたりから、マイク音量を上げて、マイクでの歌唱に変えました。
ゼロから始めたカラオケ 6か月目~12か月目
高音域を地声発声で出せるよう、歌いこんでは喉の形状を変え、喉の形を変えると音域が上がり、そうなると音程が全く合わなくなり、カラオケ機での採点が10点近く落ち込んでしまい、歌いこんで音程の崩れが直ったあたりで、また喉の形状が変わり、またやり直し…を何度も何度も繰り返して相当に苦労をしました。女性曲も男性曲も、ぼろくその点数しか出なくなり総崩れで何度も絶望しました。
結果的には、上方向に響かせつつ裏声の喉の形状で歌っていたものが、響きをそのまま下方向に下げていくことで地声を発生する時の喉形状で同じ高さの声を出せるようになりました。これにより、高音部でも柔らかい声にしたり、強弱を柔軟に付けたり、ビブラートなどがやりやすくなりました。(半年近くの結構長い期間を要し多と思います)しかし、この辺りの調整はWEBにもボイトレ動画にも解説もヒントも無く、ここが限界なのかまだ治るのか、改善できる希望もあるのか無いのか全然解らなくなってきました。
幸い、色々な喉の形で歌う事を試した結果、他人の声を聴けば、喉のどこの部分を開けているのか、大体わかるようになってきました。おかげで上手い方の歌い方を聞いて喉の形状を真似して調整するという手法が取れて少しづつ改善し始めました。
Youtube内の「男性」「原曲キー」で表示される動画がとても参考になります。
この半年間で苦労した成果、喉の各部を意図的に操作できるようになり、この喉調整が可能になりました。
後頭部のこの辺をちょっと開けながら喉の下の方を大きめに開けてとか、歌唱中に音程に合わせて小刻みに開け閉めを切り替えたりと、当初はイメージすら湧かなかった喉の形状操作ができるようになりました。
ゼロから始めたカラオケ 12か月目~14か月目
過去に録音した全ての音源と比べても、それほど悪くは感じなくなってきました。おそらく自分の本来の声と大きく変わった為、違和感が無くなったからだと思います。実際、それより過去の地声歌唱での録音音源は、今聞いても本当にきもち悪いです。
また、この喉の型での歌い方はやや高めの男性曲を歌うことにも適しており、男性曲のサビでヒョロヒョロすることも無くなりました。ここあたりでようやく「高嶺の花子さん」や「ワタリドリ」が力まず無理せずに全音域クリアできるようになったのは良かった点です。
15カ月目~ 新型コロナ自粛でカラオケ行けず

新型コロナウィルスの影響でカラオケ自粛しなければならなくなり、ここ2~3か月ほとんど行けてませんが、概ねこの1年とちょっとでマイク入れて歌う事に恥ずかしさが無くなりました。
未だ、他人とカラオケは行った事はありません。会社のカラオケで人のを聴く事はあれど、人前で歌った事がありません。
よって、他人の評価はわかりませんけど、普通の人が出せない音域の歌が歌えるというだけで自信は付いたと思います。
誰かと行ってみたいけど、多人数カラオケは3密の最たるところ。
まだまだ、一人練習は続きそうです。
また、普段喋る声も、この喉形状で出る声に変えました。マスクしてて小さめの声で喋っても響いてよく通るので、電話などでも聞き返される事が減りました。高めの声を出せるようになった事の恩恵です。
Youtubeのボイストレーニング動画の講師の方達がみんな喋りも高い声なのはこういう事だったのね…と気付きました。
下手を自覚している人が一番高音域に速く到達できるかも
ざっと、1年(とちょっと)の練習推移を書きました。細かくはまた個別に書いていこうと思います。
自分も異常なレベルで(週2~4くらい)カラオケ店に通いましたし、要領の悪さや経験不足で時間がかかりすぎた感もあります。もともと上手い人や基礎がある人ならもっと全然速いでしょうし、変な歌いグセが付いている人はずっと治らず変わらないかもしれません。
誰でも1年というわけでもないと思いますが、たぶん自分と同じようなゼロスタートの人の方が、変なクセや現状満足で停滞してしまったりしないぶん、上達はスムーズかもしれません。
また、カラオケで「声は出る」ようになりましたが、「歌が上手くなった」感覚はありません。
カラオケ練習で音域不足による音程の狂いは治りますが、歌唱力の上達手法はまた別物だと思います。
ただ、ひとつはっきり言えるのは、ネットにある下記の断言記事は「絶対に間違い」だという事です。
※いやむしろ最高
・高音発声は 生まれつきの才能である
※喉の形状変化はマット運動や鉄棒と同じで練習すればできる
・発声練習は、まず喉の筋肉を鍛える必要がある
※やってりゃ勝手に動くようになります。というか歌う以外に鍛えようがない…
・ミックスボイスは都市伝説である
※そもそも、裏声と地声をミックス(混ぜ)しないと、絶対高い声は作れない
あと、ご自身の「音痴を自覚している方」は、それ音痴ではないと思います。
音感がちゃんとしているから、ご自身の歌が音程ずれている事に気付いているのです。
出せる声域が足りないから、音程があわないだけです。
高音域が出るようになれば、ちゃんと音程が合うようになります。
もともと低いからと諦めないで、高音で歌う楽しさ、もっと広まるといいなと思います。